スチームサマーセールで衝動買いした Hand of Fate のレビュー。ストアページのスクリーンショットではどういったゲームなのか分かりにくかった。簡単に言うと、基本はテーブルトークRPGで、戦闘が3Dアクションというもの。
何度もプレイすることでカードがアンロックされていき、新しいイベントが追加される。やればやるほどハマってしまう中毒性の高いゲームだ。
ゲームの流れ
ゲームの進め方は、最初にゲームマスターが手持ちのカードを机の上に並べる。このカードの上を1歩ずつコマを進めていく。
止まったコマのカードをめくることでイベントが発生する。選択肢でどうするかを選び、カードをめくって成功か失敗かを決める。
これらのイベントは、ゲームマスターの語り(英語音声:日本語字幕)を聞きながら進めるので、そのまんまテーブルトークRPGだ。ゲーム全体の雰囲気はとても良く、この世界に没頭できる。
画面の左下にあるのが、現在の体力、フード残量、ゴールドだ。1歩先にコマを進めると、フードをひとつ消費するが体力が少量回復する。フードを切らすと飢餓状態になってしまい、歩みを進めるごとに空腹でダメージを受けてしまう。
フードは敵を倒すと戦利品として手に入るほか、店でゴールドと引き換えに買ったりして補充していける。店ではフードの他にも、武器や盾といった防具や魔法のアイテムを買うことができる。
ストーリーモードとエンドレスモードがある。
ストーリーモードは、1ゲームにかかる時間は、およそ15分くらい。エリアの最後にはボスが待ち構えており、倒すとステージクリアとなる。全部で12エリアあり、最後はゲームマスターと戦うことになる。
エンドレスモードは、その名前のとおり迷宮に終わりがないサバイバルモードだ。1つの階層をクリアするごとに、そのゲーム中ずっと続くペナルティを受けて戦いが厳しくなっていく。
戦闘は3Dアクションゲーム
敵との戦闘がダイスを振るのではなく3Dアクションになっているのが特徴だ。
戦闘の基本はヒットアンドウェイ。敵を切りつけては、距離を取って隙をうかがうという戦い方になるだろう。盾を持っている敵は、
盾を装備していれば、飛び道具を跳ね返したり、敵の攻撃にカウンターを当てることができる。敵に緑のマークがでたらカウンターの合図だ。ローリングで距離を取ることも可能だ。
序盤は、ただ攻撃ボタンを連打しているだけで勝てる退屈な戦闘になる。エリアを進めると、敵が弓で遠距離攻撃してきたり、かつてのステージのボスが雑魚として出現、また戦闘エリアにダメージを受ける罠などが張り巡らされるなど難易度がアップしていく。
以下のスクリーンショットはチュートリアルステージである最初のボス「ジャックオブダスト」。ボスの名前も日本語になっているが、ここはアルファベットのままの方がカッコよかった気がする。
デッキを入れ替えて冒険をカスタマイズする
一度クリアしたエリアは、デッキをカスタマイズして何度も挑戦できる。
デッキのカスタマイズというのはどういうことかを説明する。
今までの冒険で、一度でも見たイベントカードは記録されアンロックされる。
ゲームマスターが使うカードはデッキから引かれているため、デッキのカードを入れ替えることで、出現するイベントやアイテムを調整することができるのだ。
例えば、敵ばかりが出現するデッキ、アイテムがもらえるイベントを多くするなど好みのダンジョン作れる。
冒険をどんどん進めてカードをアンロックしていけば、イベントがどんどん増えていく。そして更にカスタマイズ性が高まり、より自由なデッキを構築できるようになる。世界観が気に入ったなら、リプレイ性は高いと言えるだろう。
ゲーム後半になればなるほど、イベント失敗のペナルティが厳しいものとなる。例えば、体力の半分をごっそり持っていくような罠が出てくるようになる。いかに厳しいペナルティを引かないようにボスまで進むかという取捨選択(運ゲー)を迫られるのが緊張感があってとてもいい。
グラフィックと音楽
主人公がまるっきり山賊のような見た目なのがちょっと気に入らないが、ゲーム全体を通しての薄暗い感じはとても雰囲気がいい。音楽も世界観にマッチしており没入感を高めてくれる。
音声はすべて英語だけど、すべて日本語字幕が付いてくる。少し間違いのある日本語ではあるが、ちゃんと意味はとれるだろう。
通常は1980円で少し高めだが、セールになると70%オフ1,000円以下で購入できる。興味があればウィッシュリストにいれて次のセールを待ってみよう。