まえのめり

【Dead Cells】レビュー EAだけど完成度の高いローグライク

Dead Cells は、アーリーアクセス中の横スクロールの2Dアクションゲーム。ジャンルは、ソウルライクなローグヴァニアっていう一見わけがわからないごっちゃ混ぜのもの。プレイしてみたところ、ダークソウルっぽいところはあまりないし、メトロヴァニアっぽさもほとんどない。普通のローグライクだと思う。

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レクタングル(大)

Dead Cells のゲームの流れ

ゲームの流れは、ランダムで生成されるダンジョンを、スタイリッシュな動きで敵を倒し、強化に必要な素材であるセルと、お金を集めながらステージを進んでいく。滑らかに動くドット絵が印象的だ。

道中ではいくつもの武器が手に入る。商人から買ったり、宝箱から手に入れたり、敵からドロップしたりと、様々な方法で武器が入手できる。さらに、ダメージの底上げや、体力の上限をアップさせる強化スクロールも手に入る。これらを拾いながら、ときにはロクなアイテムが手に入らないことを嘆きながら、着実に強化して進んでいく。

無事にステージをクリアすると、集めたセルを使っての強化タイムだ。武器やスキルを新しくアンロックしたり、威力をアップすることができる。ステージの途中で運良く武器のレシピを拾っていると、新しい装備がアンロックできるようになる。

敵にやられると全てのアイテムを失ってスタート地点から始まるのが基本だけど、武器やスキルのアンロックと強化の数値は、再スタートとなってもそのまま保存されている。強力な装備ほど、アンロックには大量のセルが必要になる。何度も周回しながらセルを集めて少しずつ強化をしていくことになるだろう。

アーリーアクセスで楽しめるか?

現在(2017/05/22)実装されているステージ数は11、大きなボスは2体だけ。まだまだ開発途中だ。クリアまでのボリュームは、現状のラスボスまでは1時間かからずに行ける程度。といっても、充分に装備を強化した上で、プレイスキルも上達したあとって話しですけどね。強化に時間がかかるので、それも入れたら10時間を越えて楽しめる。

現状でも、武器の種類は豊富にある。近接武器の剣、遠距離攻撃の弓は当たり前として、投げナイフで毒にする、設置型の罠で削る、アイスボムで凍らせるなど攻撃方法は多彩だ。そして、それぞれに得手不得手があり、特徴がはっきりしており、なにより使っていて楽しい。

装備についてくる特殊効果は少し物足りない。今後、開発が進むうちにもっと豊富になれば、どの装備を組み合わせて最大の効果を狙うかといった装備選びの楽しみも増えそうだ。プレイのたびに新しい気持ちで挑めるだろう。

今のところ、エラー落ちしたり、進行不可能なバグにあったことはない。ときどき処理が重くなることがあるくらいだ。結論としては、アーリーアクセスの現状でも充分に楽しめる水準となっている。

サクサクと爽快なアクション

操作キャラクターは最初から、オーバースペック気味の性能。剣の振りが早く、移動速度も快適、二段ジャンプもできる。完全無敵になれるローリング回避もある。だからサクサクと進めるし、操作していて楽しく爽快だ。

最初のほうのステージは、5分くらいでクリアできる。武器や強化アイテムも豊富に落ちているから、またすぐに強くなれる。一度やられてやり直しになってしまっても、それほど徒労感がない。

また、道中でには別れ道もある。片方の道は行き止まりになっていてアイテムなどが落ちている。そして、必ずワープポイントがあり一瞬で分かれ道の入り口へ戻れるようになっている。帰り道をショーットカットできるので無駄な移動が減らせる親切設計だ。

繰り返しプレイが必要なゲーム性だからこそ、快適にプレイできるように工夫してあるのだ。

何度も挑みたくなる絶妙な難易度

簡単すぎず、難しすぎずのちょうどよい絶妙な難易度になっている。アクションゲームが得意なら、サクサクと進めるだろう。たとえ苦手でも、何度も挑んでパターンを掴めばなんとかなる。

ステージでの主人公の強化と、進むごとに敵が強くなるのが、ちょうどよいバランスになっている。インディーズゲームは、難易度がおかしなバランスになりやすいのだけど、本当に上手い調整がされているなと関心した。

特に大きな点としては、イライラするような理不尽さを一切感じなかった。例えば、踏むとダメージを受ける針山をジャンプで越えていくエリアがある。ここには、敵が配置されておらず、ジャンプに集中して進んでいける。ジャンプした先に敵が待ち構えていて、落としてくるなんて意地悪はない。

繰り返しプレイするゲーム性だから、こういった理不尽さを徹底的に無くすのはとっても大事なことだ。

プレイするたびに少しずつ主人公を強化できる

コツコツと武器をアンロックして強くしていくことで、少しずつ主人公を強化していける。毎日、ほんの10分だけプレイするだけでも、確実に強化していける。ダンジョンの途中でプレイを辞めても、その場所でセーブされているので、後日続きから遊べる。

どの武器を使っても強いし、武器によって変わる戦法を試すのが楽しい。武器を変えれば、また新鮮なプレイがチャレンジのたびに満喫できる。

アーリーアクセス中だけど完成度は高い

あえて物足りないところを上げるなら、まだステージが少ないため飽きやすいため飽きやすい。最適化がされていないので、ゲームときどき重くなる。思いつく悪いところはこの程度しかない。これは、アーリーアクセスであることを考慮すると、開発が進むにつれて解消されるだろう。

英語は読めなくても特に困ることはない。ストーリーは、今のところないし、アイテムの説明は英語で書かれているがフレーバーテキストなので読めなくても大丈夫だ。何ダメージ与えられるのかとか、特殊効果が何なのか、英単語だけで判断できる。

正式リリースは、8ヶ月から1年後と開発が答えている。だいたい来年の春頃になるのだろうか。現状でも充分に楽しめて、今後に期待が持てる良作だ。アーリーアクセスで買っても充分に楽しめる完成度に仕上がっている。

これからの順調な開発によるコンテンツの充実を心待ちにしている。開発が言うには、現状の完成度は40%から50%とのこと。まだまだエリアは追加されるし、ボスも武器もスキルも増えていく。

そして、5月の下旬にアップデート第一弾がやってくる。ここでどんなコンテンツを追加できるかで、このゲームの今後が分かると思う。その辺の情報もこのブログで伝えていくつもりだ。