Compulsion Gamesが開発を手掛ける「We Happy Few」の早期アクセス開始となった。まだまだ開発途中で、今のところ50%の完成度となっている。ストーリーはプロローグを除いてまだ実装されていないが、とりあえずゲームをクリアする流れは体験できるようだ。
さっそく、序盤をプレイの感触と、必要な英語力について書いていきたい。
We Happy Few のプロローグ
1960年代のイギリスを舞台としており、住民は、幻覚を見せるピンクの薬「JOY」を常に服用しており、どこか狂っている。
主人公もそのJOYを服用しているひとりなんだけど、ある日、新聞の検閲作業をしていると「JOY」の効果が切れる。それがきっかけで正気を取り戻すのだが、バースデーパーティで薬を飲んでいないことがバレてしまう。なぜかJOY漬けの住民たちは、薬を服用していない者(ダウナーと呼ばれる)に敵対心がむき出しで、警備員に殴られて気を失ってしまう。
気が付くと、見知らぬ地下室で目を覚ます主人公。ここから物語が本格的にスタートする。
どんなゲームなのか?
ゲームのジャンルは、バイオショックっぽい雰囲気の一人称サバイバルアドベンチャー。体力、スタミナがあり戦うことで消耗していく。疲れたらベッドで眠らなければならないし、時間がたてばお腹が減るし、のどが乾いて飲み物を飲みたくなる。現実さながらのサバイバル要素がある。
一見普通に見える住民たちを相手に、武器を手にとり戦ったり、JOYを服用してその場をしのいだり、隠れながら窃盗を働いたりもできる。住民とは、友好的に会話するか、敵対するかは自由で、プレイヤーに委ねられている。
また、クラフト要素もある。ロッカー開いて中のアイテムを頂いたり、人の家に侵入して盗んだ素材を使ってクラフトできる。冒険に役立つ鍵開けピックのようなツールや、戦闘を有利にすすめる武器・防具などの装備を作り、この世界を生き抜いていく。
ゲームのゴールは、この狂った世界から脱出することだ。早期アクセスでは、脱出するところまでの一連の冒険は体験できるレベルまで作られているが、まだまだ未完成。今後、イベントやキャラクターが追加され、バランス調整などを終えて正式版としてリリースされる。開発のアナウンスでは、早期アクセスを抜け完成版になるまで6ヶ月から12ヶ月かかるとのこと。
楽しむには高い英語力が必須
今のバージョンは、英語音声、英語字幕、サポートもすべて英語。住民との会話や、主人公のひとりごとには英語字幕がある。しかし、街の放送やテレビなどの音声には、英語字幕が出てこないため、ヒアリング力がないと理解できない。
クエスト情報や手紙、書類といった文章なら時間をかけて読めても、リアルタイムで進行する英会話についていくのは難しいだろう。
謎解きパズルをして先に進むところもあり、英語を使いこなせないと解読するのはとても厳しいだろう。アメリカのホームドラマを英語字幕で楽しめるくらいの英語力がいる。
まとめ
英語ができないからといって諦めるのはもったいない可能性のあるゲーム。開発が言っているとおり完成度は50%程度で、セーブデータの削除もあるかもしれない。そのため「今」プレイするのはまだ早いといえる。個人的には、日本語版に対応してから、ストレスなく楽しもうと思う。それまではしばらく積みゲーのままの予定だ。
GOG / Humble Store などで29.99ドル、Steam だけは日本円で2,980円で買える。ドル円レートを考えると Steamで買うのが一番安い。早期アクセスなので、一応この価格はディスカウントで、正式リリースでは値上がりを予定している。今の内に手に入れておいてもいいかもしれない。ただし、英語力に自信がないならば、積みゲーになるのを覚悟の上で。
推奨スペック
OS: 64 bit, Windows 7 以上
プロセッサー: Quad-core Intel or AMD, 2.5 GHz 以上
メモリー: 8 GB RAM
グラフィック: NVIDIA GeForce 660 GTX or AMD Radeon 7870 HD 以上
DirectX: Version 11
ストレージ: 6 GB 利用可能